鏡餅(かがみもち)の飾り方について
円くて平たい、大小二個の餅を重ねたものを「鏡餅」といいます。 これは、豊作をもたらし五穀豊穣(ごこくほうじょう)を守る、年神さまへのお供えです。 そもそも餅というのは、米から作られるもので、神さまのお恵みによって授けられた賜物(たまもの)といえるでしょう。これを年神さまに供えることにより、感謝の気持ちを表すのです。 まさに餅は、正月には不可欠なものといえます。
飾り方は、まず三方(さんぼう)の上に奉書紙または半紙を敷き、その端が三方から垂れるようにします。 次に羊歯(しだ)(裏白(うらじろ))とゆずり葉を両側に垂らすように敷き、その土に昆布を置きます。 そして、大小二個の餅を重ね、餅の上に橙(だいだい)をのせます。さらに伊勢海老や串柿、するめや末広などの縁起物をのせて飾ると華やかです。
鏡餅の語源については、その字が示すように、餅の形が鏡に似ているからといわれていますが諸説あります。